僕が見てきたフィリピン映画

　フィリピンが好きだ。そして、アジアの映画が好きだ。だから、フィリピン映画が大好きだ。
　でも、日本でフィリピン映画を観る機会というものは、正直ほとんどない。せいぜいが、東京国際映画祭、沖縄国際映画祭、福岡国際映画祭といった映画祭で上映される時くらいだ。
　となると、沖縄や福岡まで足を伸ばしたりしない僕には、年に２本とか３本観るのが精一杯ということになる。まあ、一生の間に１本も観ないというのが普通の日本人だろうから、それだけ見れば十分に多いってことにはなるんだろうけれどもね。
　そうやって長年こつこつとフィリピン映画を追いかけているうちに、なんとはなしに、それなりの本数にはなってきた。せっかくだから、それをここにまとめておこうと思う。
　さいわい、フィリピン映画に関しては、あちこちに書き散らかした文章が、けっこう残っていたりする。最初の頃はニフティの映画フォーラムやアジア映画フォーラムに書いていたし、大学の先輩と出していた「電影風雲」という同人誌にもけっこうなボリュームの原稿を書いていたし、後には自分のホームページの日記にも観た映画の感想を書いたりしている。
　書いている期間が長期間にわたり、なおかつ発表している媒体もバラバラなので、いまの自分の視点から見るとおかしな文章も出てきてしまうのだけれど、そこのところはご容赦願いたい。多少は文章をいじりはするけれど、基本的には過去に書いてきた文章の再録となるはずです。
　多少なりともフィリピン映画に興味のある方、よろしければお付き合いください。