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フィリピン映画を観る方法 Part2 以前、フィリピン映画を観る方法を紹介したのだけれど、その時に「アマゾン・プライム・ビデオに最近のスター・シネマの作品が並んでいたりするので、これからチャレンジしてみようと思っている。その結果についてはあらためてレポートしたい」などと書いた。 で、一度だけチャレンジしてみた。日本のアマゾン・プライム・ビデオにキム・チウ主演の『The Ghost Bride』が入っていたのだ。しかも、オーディオ言語が日本語と記載されていたのである。まさか、日本語吹き替え版の『The Ghost Bride』がアマゾンで配信されているのか？ さっそく1100円で購入してみたのだけれど、日本語吹き替えどころか、英語字幕すらついていなかった。クレームをつけると、速攻で返金してくれたのだけれど、いまだに「オーディオ言語：日本語」となったままのサイトが残っている。ココ 他に、『Exes Baggage』なども「オーディオ言語：日本語」となっているし、『Three Words to Forever』『The Hows of Us』『Seven Sundays』などは「オーディオ言語：English」となっている。でも、きっとどれもこれもタガログ語のはずなので、手を出さないでいる。せめて英語字幕がついていてくれればと思うのだけれど、たぶんついていないのだろう。気になる方は、アマゾン・プライム・ビデオのサイトから「フィリピン」というキーワードで検索をしてみてください。フィリピンに関係ある日本の映画、ハリウッドの映画にまじって、フィリピン映画もひっかかってくるはずです。 なお、アメリカのアマゾン・プライム・ビデオにもフィリピン映画が山のように並んでいるのだけれど、どうやら日本からは日本のアマゾン・プライム・ビデオしか利用できないシステムになっているらしい。というわけで、アマゾン・プライム・ビデオに関しては、完全に挫折してしまったのである。 そういうわけで、動画配信サイトでフィリピン映画を観るのもそう簡単ではないなという結論に達したのだけれど、そんなある日、TFC(The Filipino Channel)というサイトを見つけてしまう。フィリピン最大手のメディアABS-CBNの公式サイトで、古いフィリピン映画から最新のフィリピン映画まで、実に数多くのフィリピン映画が揃っている。ココ 通常は、この手の動画配信サイトは、著作権の問題もあり日本から利用することができなかったりするのだけれど、このTFCは日本で暮らす多くのフィリピン人に対応するために、日本向けの運営もおこなってくれているのである。だから、日本からも登録できるし、日本のクレジットカードも受けつけてくれるし、料金も円で表示されている。しかも、フェイスブックのアカウントで簡単に登録することができるのだ。 月額900円のプレミアム会員になればこの山のようなフィリピン映画が観られるらしいので、さっそく登録してみた。その結果わかったのは、旧作は無料で観られるが、新作は有料のレンタルであること。最新作のレンタル価格は800円程度で、それが徐々に安くなっていって、ついには無料になるということ。英語字幕のついている作品はごく一部であること（ポスターの画像に「English Subtitles」と表記されていれば英語字幕がついている）。いつでも観られると思っていると、いつの間にか観られなくなってしまう作品があること（無料になるのを待っていたら、無料になる前に消えてしまった作品もある）。テレビドラマのアーカイブもむちゃくちゃ充実していて、英語字幕のついているテレビドラマを浴びるほど観ることも可能であること、などなど。 ここを知ったおかげで、フィリピン映画を観るための環境はむちゃくちゃよくなった。なにしろ、フィリピンの最大手映画会社であるスター・シネマの大元であるABS-CBNが運営しているサイトなのだから、スター・シネマの新作をあらかた観ることができるのだ。もっとも、英語字幕のついていない作品が多いのは残念な限りなのだけれど。フィリピンで劇場公開された時には英語字幕がついていたという『The Girl in the Orange Dress』など、絶対に英語字幕付きで配信されるものと思っていたのに、実際に配信が始まってみたら英語字幕がついていなかった。なぜだ？！と思っても、そのあたりはサイト運営者にこだわりはまったくないらしい。一度「英語字幕付きで配信してよ」とリクエストしたことがあるのだけれど、「英語字幕のついている作品もたくさんあるんだから、そっちを楽しんでよ」って返事が来ただけだった。日本だったら、たとえ口先だけでも「検討します」ぐらい言ってくるもんだけどね。 ま、それはともかくとして、このサイトのおかげで『We Will Not Die Tonight』『Gandarrapiddo: The Revenger Squad』『DOTGA: Da One That Ghost Away』『Vince & Kath & James』『Wonder Bra』『the hows of us』『Harry & Patty』といった作品を次々と観ることができたのである。 これからも、ここにはずっとお世話になることだろう。 次に出会ったのがNetflixであった。 まさかNetflixでフィリピン映画が観られるとは思っていなかったのだけれど、エリック・マッティ監督の『バイバスト／BuyBust』が劇場公開もDVDリリースもまったく予定されていなかった時点で、「Netflixに買われたのでいずれNetflixで観られるようになるはずだ」というニュースが飛び込んできたのが、Netflixに注目したきっかけだった。 その後、フィリピンサイドで「ミカイル・レッド監督の『バードショット』などの作品がNetflixで配信されることになった」などというニュースが話題になり、それはフィリピンだけのことなんだろうと思っていたら、どうやら日本でも配信されることになるらしいということになり、さらにNetflixに対する関心は高まった。 ところが、いくら検索しても、Netflixでどのような映画が観られるのかがまるっきり分からないのである。なぜかは分からないのだけれど、Netflixでは配信している作品のリストを公にしていないらしいのだ。（その後、「ネット・フリークス - Netflix Unofficial ファンサイト」というサイトを発見。配信の始まった新作のリストなどは、ここでチェックすることができる。ココ） しかし、クリスティン・レイエス主演の『マリア』もNetflixで配信が始まったというニュースを目にして、とりあえず1ヶ月間の無料体験を申し込んでみることにした。 Netflixに登録して「フィリピン映画」で検索をかけたところ、ひっかかってきたのは以下の7本であった。 「Heneral Luna（アントニオ・ルナ －不屈の将軍－）」 「Goyo: Ang batang heneral（GOYO: 若き将軍）」 「Maria（マリア）」 「Birdshot（バードショット）」 「Barcelona: A Love Untold（バルセロナ）」 「Aurora（オーロラ 消えた難破船）」 「Ang Tanging Ina N'yong Lahat（肝っ玉母ちゃん、大統領になる）」 これらのフィリピン映画が日本語字幕付きで観られるのである。だったら、1ヶ月の無料体験の間に観るだけ観て、それで退会してしまえばいいと思った。 そこで、『Maria』を観て、『Aurora』を観て、『Ang Tanging Ina N'yong Lahatk』を観て、『Barcelona: A Love Untold』を観なおして、そこで1ヶ月になったので退会しようとした。 ところが、退会しようとしてアクセスした時に「あなたにオススメのタガログ語映画はこれです」というリストがズラズラと画面に並んだではありませんか。前に検索した時にはまったく引っかかってこなかったくせに、なぜかこのタイミングで日本語字幕付きのフィリピン映画が大量に配信開始となったらしいのである。その数全部で42本！ 退会できないじゃん！ かくして現在、月額1200円を払って会員になっている。まあ、アメリカから1枚2000円程度でDVDを買っていたことを考えれば、日本語字幕付きのフィリピン映画がたっぷり観られるのだから、決して高くはないのだけれど。 でも、なるべく早く観るだけ観て、退会してしまおうと思っている。だけど、きっとそういうタイミングでまた観たい作品が入ってくるんだろうなあ。現に今日もミカイル・レッド監督の『Eerie』がNetflixで配信されるというフィリピンのニュースが飛び込んできた。これもいずれ日本で配信されることになるのだろう。となると、やっぱり退会できないじゃん。 【ネットフリックスで観られるフィリピン映画のリスト】
※その他に何本かのテレビシリーズも配信されている。 （2020年3月12日）
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