朝食はセブの潮風

　1989年の２月22日から27日まで、妻とふたりでフィリピンのセブに遊びに行った。セブにはいくつか有名なリゾートがあるのだけれど、僕たちが泊まったのはまったく無名のリゾート。豪華さとはほとんど無縁のハドサンという名前のリゾートでした。これは、その時に書いた旅行記です。
　１年近い時間をかけてコツコツとまとめて、コピーで何部か作って、それをまわりにいる友人に配ったものですが、フィリピン旅行を専門に扱う旅行会社の人がやたらと気に入ってくれて、そこで発行しているパンフレットにも連載されました。
　今回、ここに再録するために読み返してみると、あまりにも文章がへたくそなのに呆れ返ってしまいます。しかも、やたらと偉そうな書き方をしています。フィリピンに行くたびに日本人の嫌な姿をたっぷりと見ているせいもあって、つい偉そうな書き方になってしまったのかもしれません。正直、あれこれ書き直したくなってしまいます。
　でもまあ、30才の時の僕が書いたそのままの文章にしておきました。30才の自分の感性というものを、そのまま残してお見せすることにしました。
　やたらと長い旅行記です。フィリピンに興味のある方、旅行記の好きな方、時間に余裕のある方は、ぜひともおつきあいください。

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