フィリピンの旅

マニラの夜の小さな冒険
初めての海外旅行の時に書いた文章です。昭和５８年、２５歳の時です。行き先はマニラ。内藤陳さんを中心とした冒険小説協会のメンバーで行ったツアーで、目的はダグラスＤＣ−３という冒険小説によく登場する輸送機をチャーターして飛ぶことと、射撃。射撃ったってあなた、射撃場があるわけじゃありません。ジャングルのまっただなかで、ゲリラに金を握らせて撃たせてもらうという、とんでもない体験だったのであります。
どうもこの旅で人生観がひっくり返ってしまい、一流企業をやめてしまうという行動に辿り着いてしまうのですから、旅の与える影響は実に実に大きなものがあります。
なにはともあれ、その旅でどのような冒険を体験したのか、よろしければご一読ください。

第２回マニラ冒険ツアー事後報告書
昭和５９年１０月７日から１０日まで、日本冒険小説協会のメンバーで出かけた２回目のマニラツアーのレポート。
実はこの年の３月末をもって３年間勤めた会社をやめ、明日をも知れぬ生活をしていたのですが、６月には２週間にわたってフィリピンに沈没していました。その時のことは１冊の本になるくらいの分量の旅行記があり、これがむちゃくちゃに面白い旅行記なのだけれど、内容的に問題があり、現在自主規制でもって封印しております。ま、「フィリピン放浪　青春彷徨編」とでも思ってください。
で、その経験があり、なおかつ時間がたっぷりあるということで幹事に任命され、「第２回マニラ冒険ツアー」を企画させられたのでした。
昨年に引き続いてダコタをチャーターし、銃を撃ちにマニラにまで出かけていったわけです。この時の参加メンバーの中には川又千秋さんや式貴士さんがいらっしゃいました。心臓に持病を持ちながらもダイビングにのめり込んでいた式さんは、「よしだくん、ここにニトロ（薬）があるから、何かあったら頼むよ」と言い残して海に潜っていってしまい、僕は式さんがあがってくるまで冷や冷やさせられたものでした。
文中、何度も名前の出てくる「坂東」というのは、現在の馳星周のことだったりします。
なお、内容的にちょっとまずい事柄（いわゆる非合法な行為など）も含まれておりますが、目をつぶってやってください。

旧日本兵探索行顛末記
第２回マニラ冒険ツアーでフィリピンに行き、そのままズルズルとフィリピンに残った時に書いたおちゃらけレポートです。ただ単に島で知り合った連中と川を遡るピクニックに行っただけなんですけどね。